築100年を超える古民家の用途変換(民泊への)リフォーム


【設計者のコメント】

基本的には門構えの背後にある昔ながらの瓦屋根の木造住宅を、既存の状態を保ちながら、新しく加える部分や洋間的客室への改修、さらに既存に茶の湯ができるような機能の付加による修正をすることで、昔の萩の暮らしを味わいつつ、訪れる方々が自由に住まえる工夫を加味した滞在施設にしようと考えています。空き家を復元しなおすことは、隣り合う熊谷家との連なりや、周辺の家々との交わりを育み、今魚店町の道筋の雰囲気を次の時代へとつないで行くことにつながります。人々が普通の家とともに生活をし続けることで、家並みが生き生きとし、道筋が快い空気感を醸成させることでしょう。歴史を画する建築遺構の重要性と同じように、歴史をつないで生き生きと暮らしを持続して来た家々、家並み、そして路地といった総合的なものこそ人間生活遺構というもので、歴史的建築遺構と相対しながら保つづけることがもっとも大切です。そのような考え方で、空き家の再生プロジェクトに取り組んでおります。

建築家 入江正之 早稲田大学名誉教授

【街の景観価値を高める改修】

【街の景観をつなぐ改修】

【新たな空間の創出】

【古き良き空間の復元】

【建物外観】

【建物内観】